2016年01月20日
アンバサダー2500Cのようなもの:歯車

でっち上げ中の2500C的なものに問題が生じたので
作業が止まっていました。
画像左側、1500/2500のIAR付きのリールに
付いているメインギヤ。
右側はアンチリバースドッグの付いた、非IARの
1500/2500用のメインギヤ。
一緒に撮ってあるのはクリックホイールと呼ばれる、
ドラグ設定でスプールが逆転した時にクリック音が
出るように穴が開いている部品。
ドラグで締め付けたテンションを均一にかけるための
重要な部品でもあります。パッと見でわかるのは
せいぜい穴の数の違いくらいでしょうか。
IAR付きと非IARのものとでは、この2つの部品の
造りが大きく違います。数字で言えば数ミリ程度の
違いですが、工業製品においては大きな違いです。
上から撮った画像ではわからないので、
角度を変えてご覧いただくと、下の画像のような感じ。

メインギヤの厚みこそ一緒ですが、真ん中の
ドライブシャフトの通る部分の厚みというか高さが
まさにミリ単位で大きく違います。
これは次の画像、クリックホイールの造りの違いに
関わっています。

こちらもかなり厚みが違います。
これにはさらにIAR付きの本体カバーの造りが
関わってきます。
IARはアンチリバースドッグのものと違い
ドライブシャフトが通る部分にローラーベアリングが
入っていて、旧来の厚いクリックホイールは
ローラーベアリングに干渉してカバーが閉まりません。
そして、ギヤだけの移植ということも、
先述のメインギヤ、シャフトの通る部分の
厚みの違いで、お互いの移植は簡単にはできません。
薄型のクリックホイールとそれに対応したメインギヤが
手に入らない場合は、特殊ワッシャー&切削加工で自作
というのが、今のところ最も楽なのかも知れません。
それはまた他の機会に。
Posted by はこふぐ at 15:49│Comments(0)
│両軸、ベイトリール